東亜石油株式会社

100th
Anniversary

Message

社長メッセージ

代表取締役社長 大嶋 誠司

東亜石油創業100周年記念サイト公開にむけて

この度の東亜石油創業100周年記念サイト公開に際しまして、関係者の皆様からの多大なるご支援ご協力を賜りました事を、心より御礼申し上げます。

東亜石油100年の歴史を振り返りますと、日本経済の発展と激動の時期を、常にエネルギーを通じて社会を支えて参りました。古く遡れば1955年、この川崎の地に製油所を建設し、その後の各製造装置の増強に加え、当時世界初の重質油熱分解装置(FLG)や流動接触分解装置(FCC)の建設等、高度成長期の首都圏の旺盛な石油需要に対応して成長して参りました。

その後の電力自由化や特定石油製品輸入暫定措置法(特石法)廃止、エネルギー供給構造高度化法等により、石油だけでなくエネルギー業界全体が大きな転換期を迎えましたが、当社では電力事業への進出、水江・扇町工場の一体運営等の新たな挑戦をスタートし、超重質油原油処理比率の拡大、製油所統合、更には扇町工場閉鎖を通じて、コスト競争力の追求による収益の向上に取り組みました。

これらの取り組みは、いずれも当時の環境変化への挑戦と言えるでしょう。

現在は、脱炭素社会への転換が待ったなしとなり、更に業界環境は激変し続けております。

そして、従来に無い資源高・原油高となり、今後が不透明な時代となっていますが、私達は「永遠の挑戦者」の志を継承し、環境変化に対応した新たな挑戦を続けます。

まずは、今年を次の100年に向けての変革の年と位置付け、経営基盤の基礎である「安全・品質・環境」への取り組みを盤石なものとし、社会環境がどのように変化しようとも、エネルギーの安定供給に従業員一丸となって取り組む所存です。そして、未来の“新たなエネルギー”への取り組みも強化して参ります。“新たなエネルギー”の社会実装のためのキーワードは、「造る」「貯める」「運ぶ」「使う」と言われ、そして、それらの各分野の企業の連携が重要です。日本で最もカーボンニュートラルコンビナートとしての取り組みが進む「川崎」の地の利を活かして、この四つのキーワードに関する技術を磨き上げ、未来に挑戦し続けます。

100周年を機に、「永遠の挑戦者」として未来に挑み、“新たな東亜石油”を社員一丸となって生み出して参ります。

今後とも変わらぬご愛顧と、ご支援・ご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

代表取締役社長
大嶋 誠司