東亜石油の強み

FEATURE OF TOA

当社の強みをご紹介します。

当社は京浜臨海部に製油所を建設し、1955年に常圧蒸留装置の運転を開始してから60余年が経過しています。その間、石油製品の用途は工業用・発電用の重油主体から、ガソリン・軽油・灯油といった民生用中心に変化しました。国内における製品全体の需要も1999年を頂点に減少を続け、現在ではピーク時の3/4になっています。また、環境負荷低減に向けての低硫黄化など、求められる製品性状も大きく変わりました。
それら需要構造の変化に対応すべく、新たな装置の導入や既存設備の更新・改造・増強あるいは廃棄を繰り返してきました。
私たちは東亜石油の強みを生かし、この激動の時代を石油と電力のエネルギー供給会社として挑戦していきます。

POINT01首都圏に立地した製油所・発電所を活かす

当社は、神奈川県川崎市に位置する石油精製と発電を事業とする会社です。大需要地である首都圏に立地しているため、効率的にエネルギーを供給することができます。 当社が精製した石油製品は昭和シェルグループならびに出光興産グループの販売網を通じて、首都圏を中心に東日本全域に供給されます。

  • 陸上出荷
    首都圏向けの石油製品はローリー車により陸上出荷されます。
    当社が出荷するガソリン・灯油・軽油の約6割はローリー車による陸上出荷です。
  • 海上出荷
    首都圏を除く東日本向けの石油製品は船舶により海上出荷されます。その後、昭和シェル石油グループの油槽所を経て供給されます。
  • 製油所間の協業
    他製油所から原料油(半製品)の受け入れを行っており、船舶での受け入れを行っております。
    また、JXTGエネルギー(株)川崎製油所と海底パイプラインで接続しており、パイプラインでの原料油の融通も行っております。

POINT02高い分解装置装備率により重質原油・原料油の精製に特化

  • 原油の特性は、産地・油田毎に多種多様であり、原油の種類によって、価格や精製される石油製品の割合が異なります。たとえば、製品価値の低いアスファルトや重油が多く含まれる原油は一般に「重質原油」と呼ばれ、ガソリン・灯油・軽油が多く含まれる「軽質原油」「中質原油」と比較して価格が低くなっています。
    当社は流動接触分解装置(FCC)や重質油熱分解装置(フレキシコーカー)により重油やアスファルトを分解して、製品価値の高いガソリン・灯油・軽油等の石油製品に転換する「分解型の製油所」であり、安価な重質原油から製品価値の高い石油製品をより多く生産することが出来ます。
    また、原油だけでなく、他製油所から重油やアスファルトを原料油として受け入れ、各種石油製品に転換することも行っております。
    • 流動接触分解装置
    • 重質油熱分解装置
原油の比重による分類
分類 比重g/cm3 API比重 価値
軽質原油 0.8017~0.829 34~39
中質原油 0.830~0.903 30~34
重質原油 0.904~0.965 26~30
  • 原油・原料油の重質化
    より安価な原油を求めて原油処理の重質化を進めています。
    原油の比重は一般に米国石油協会(American Petroleum Institute)が定めたAPI比重で表現されます。日本国内の製油所が処理する原油の平均API比重は約36であるのに対し、当社が処理する原油のAPI比重は約30、原料油を含めたAPI比重では約27です。他の追随を許さない「重質な原油・原料油処理」は当社にとって大きなアドバンテージです。
    製油所が処理する原油のAPI
    (低いほうが重質)
  • 原料油の処理
    当社が他製油所から受け入れる原料油の全処理量に占める割合は約3割に上ります。重油(高硫黄C重油)やアスファルトは原油と比較して割安な状況となっており、積極的な処理を進めています。
    製油所が処理する原油原料油比率と生産得率

POINT03製油所と発電所の一体運営

当社は石油精製プロセスで発生する副生ガスや残渣油を有効活用し、発電ビジネスを展開しています。製油所と発電所は隣接しており、製油所は発電所に発電用燃料を供給し、発電所は製油所に電力・プロセス蒸気を供給するなど、一体運営を行っております。この一体運営により、高いエネルギー効率と資源の有効利用を実現しています。

  • 製油所・発電所全景
  • 水江発電所